No.58 緊急事態発生 完結編

前回までのあらすじ

ワークパーミットが3月10日に切れることになったつとむとなおみ。ビジターパーミットへの切り替えをすべく移民局に行ったところ、24日分のパーミットしか出せないと言われてしまう。突如「今月中にはニュージーランドから出て行け」と言われたふたり。しかし、なおみの退職証明があればもう少しパーミットの期間が延ばせるかもと言われ、退職証明を持って再び移民局に向かったのであった…

備えあれば…

そなえあればうれえなし【備えあれば患えなし】

ふだん準備がしてあれば、万一の事態が起きても心配しないですむものである。 (広辞苑より)

実は24日しかダメといわれた時に、友人からこんなアドバイスをいただきました。

「もちろん、移民局の審査官とけんかをするのはよくないけど、ただハイハイって聞くだけじゃなくて、よくわからないところがあったら聞いた方がいいし、自分としてはこうしたいんだけどダメか?っていうことをきちんと伝えた方がいいと思うよ」

そんなわけで、前回は、あまりにも簡単に(パーミットが)出ると思っていたために、ほとんど準備という準備をしてなかったので、今回は前述のアドバイスも考慮に入れ、少し準備をして移民局に行くことにしました。

【つとむ】…どうも前回の審査官の説明と、移民局のサイトの説明がかみ合っていないように感じたので、二人の出入国日を書いたメモを作成。また24日と言われたら、どうやって数えるとあと24日しかいられなくなるのかを聞こうと、質問を頭の中で英作文する。

【なおみ】…いざとなったら「私は働いていたから、ニュージーランドをまったく見て回っていない。だからこれから、少しゆっくり見て回りたい。それから私はクルセイダーズのファンで、特にリッチー・マコウのファンだ。だからせめてスーパー14の終わるまで、できればその後のトライネーションズが終わるまではいさせて欲しい」と訴えようと、頭の中で英作文する。

これが準備か?って感じですが、いきなりまた何か言われてあたふたするのも嫌だったもので…。

待つうちが…

まつうちがはな【待つうちが花】

物事は結果いかんと予想している間が楽しい。(広辞苑より)

そんなわけで、3/6の朝9時過ぎ、再び移民局に出向きました。移民局についたのが10時頃。いつも多くの人がならんでいる受付前は、今日も人がいませんでした。

受付にいたのは、なおみがワーク取得の際にお世話になった、アイランダー系のマーサ(仮名)という女性。

「あら、なおみ。今日は何しに来たの?」

ビジターパーミットの申請に来たこと、前回退職の証明を持って来たことを言うと、私たちに面会番号「82番」をくれました。実は受付で、また封筒に申請書とパスポートとお金を入れてポストに入れろと言われたらどうしよう…というか、お願いして審査官に会わせてもらおうと思っていたので、特にそうしたお願いもせずにぱっと会わせてくれることになったのは助かりました。

待ち合いロビーには、けっこうな数の人が待っています。しばらくしてチャイムと同時にロビーの天井に設置されている面会番号表示器に表示されたのは「65番」…。ぐげっ!まだ15組くらい前がいるんだ…。ここまで来たらまぁ待つしかありません。

「こりゃぁ、昼頃かなぁ…」「昼ならいいんじゃない?昼になったら食事とかに行くから、きっとペースも落ちるだろうから、下手したら1時過ぎかもよ」「確かにあり得る…でも、けっこうな人数いるから、少しはペースあげるんじゃないの?」「いや。そんなことはないと思うな」

時間は刻々と過ぎていきましたが、なかなか面会の番号はあがって行きませんでした。

待てば…

まてばかいろのひよりあり【待てば海路の日和あり】

いらだたず待っていれば早晩幸運が到来する。「待てば甘露の日和あり」とも。(広辞苑より)

番号表示器が「82番」を表示したのは1時5分過ぎ頃…。待つこと実に3時間…やっと私たちの番が回って来ました。

審査官の机が並んでいるところを通って一番奥の机へ。と、いうのも5〜6席ほど並んでいる審査官の机は、私たちの向かった一番端を除いて全部無人。なんでこんなに人がおらんねん!いくら昼時とはいえ、もう少し働かんかい!!と心の中でつぶやきつつ審査官の前に。

今回は(けっこう若めの)男性の審査官。私たちに席を勧めると同時に

「めい・あい・へるぷ・ゆ〜?」

ですと。そうそう、ヘルプして欲しいのよ…。

そこで、ビジターパーミットの申請に来たこと、退職の証明を持って来たことを告げると、書類を確認、パスポートを見ながら目の前の端末に何か打ち込んでいます。

そして次の一言を待っていると…

「(パーミットの申請料の)支払いはどうする?」

ですと。まさに「ほへっ?」って感じです。そこでEFTPOS(日本のデビッドカードみたいなもの)で払うことを告げると同時に、どのくらいの期間もらえるのか聞くと…

「そうだねぇ…3ヶ月だね」

さ、3ヶ月!?退職証明持って来ただけで、24日3ヶ月になるんかい??

しかしまぁ、長くもらえるのに文句を言う必要はありません。そこでおとなしく料金を払ってパーミットを出していただきました。所用時間約15分。

上がパーミットのシールが貼られたふたりのパスポート、そして下がパーミットの拡大写真です。(名前や番号の部分はモザイク処理してあります)

大団円?

だいだんえん【大団円】

小説・劇などで、めでたく解決がつく最後の場面。おおぎり。カタストロフィ。(広辞苑より)

ということで、せっかくいろいろと審査官に話す準備もしたものの、そういう時に限って何も言わずに3ヶ月出てしまい、はっきり言って拍子抜けという感じです。本当はもう少し長い期間のパーミットが欲しいと思っていたので、手放しでめでたしめでたしというわけではないのですが、一ヶ月足らずと三ヶ月では大きく違います。一ヶ月足らずでは、まさに身辺整理だけをして逃げるようにニュージーランドを後にすることになりますが、三ヶ月あれば就職先を探したりすることも、少し腰を落ち着けてできると考えています。

ということで、このサイトも最低あと3ヶ月は続くことが決まりましたとさ。

(とりあえず)めでたし、めでたし。


と、いうことで、今週三回に分けてお送りした「ビジターパーミット取得」については、これにて終わりとさせていただきます。

次回更新からは、また週一の定期更新に戻る予定です。ではまた来週…

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