ワークパーミットへの長い道のり(その3)

非常に中途半端なのですが、ワークパーミットの話、ここでいったん終了してしまいます…(^_^;

クライストチャーチはこの週末、強い風とともに雨が降ったと思ったら、夕方には晴れたり、晴れたと思ったらまた雨になったり…。なんだか平野のはずなのに、山の天気のように変わりやすい天気が続いています。困ったもんだ。

さて、今回はワークパーミット取得の話の続きと、私(つとむ)の話も少し書きます。

指紋採取

警察証明(無犯罪証明)の書類をもらった次の日、私たちは指紋採取のため、再び在クライストチャーチ駐在官事務所に出向くことになりました。

昼休み後(そういえば、なぜかこの駐在官事務所、12:00から14:00までと「2時間」も休み時間があるんですよね…働け!駐在官!(*1))受付に出向くと、小さな、窓もなにもない、そして長机と椅子だけが置かれた別室に通されました。なんとなく、取調室を思い起こさせるその部屋で、指紋採取をすることになりました。

この指紋採取ですが、両手のすべての指の指紋を1本ずつ、事務官が見てる前で所定の紙に押して行きます。別になにがどうということではないのですが、一本一本の指にインクをつけて、紙にぺた〜と押していくうちに、なんとな?く犯罪者になったような、妙な気分になってしまいました。ただ、今回対応してくれた駐在官の方が、受付の方と違いけっこう愛想の良い方だったので、途中からはそんなに嫌な気分にもならずにできたのでよかったのですが。また、できるだけ早く証明書が欲しい旨を伝えたところ、申請書に受領印を押したもの(現在申請中という証明)を出してくれました。これが警察証明の代わりになるかどうかはわかりませんが、とりあえず何もないよりはましということで、これをもらって帰ることにしました。

(*1) = 確かに窓口は休みなんですが、駐在官の方がその間ずっと休んでいるかどうかはわかりません。なので、ちゃんと働いているのかもしれませんけど、端から見ると、こんな気分になってしまいます。ちゃんと働いていたらごめんなさい。また、何も知らない奴はこんな風に見てたりするのだという、無知な一般市民の暴言と思って、軽く聞き流して下さい > 駐在官の方々…

次は健康診断だ!

続いては健康診断です。

04年11月に移民法の改正があり、結核発生の可能性がある地域の人間がNZに6ヶ月以上滞在する場合、レントゲン検査の結果を出さなければならないことになりました。ちなみに、日本も「提出しなさい」の国に入っているということで、レントゲン検査&問診中心の健康診断の両方を受けることになりました。

こちらで暮らしている日本人の方に聞いて、レントゲン検査ができるところ(いちおう病院?)に出向いたところ、そこではレントゲン検査はできるものの、健康診断の方はホームドクターにやってもらえと言われてしまいました。NZに来て一ヶ月もたたない私たちに“ホームドクター”なんていやしません。しかし、ちょうどうちの近くに「ホームドクター」の看板を出している病院(というか、見た目はただの家)があったので、健康診断はそちらでやってもらうことにしました。

両方とも、けっこうあっさり終わった(*2)のですが、ひとつおもしろかったのは、レントゲン検査。なんと検査終了後に、撮ったレントゲン写真を患者にくれるのです。推測するに、おそらくホームドクターのような小さな病院(診療所)には、レントゲンの施設などがないので、こういう検査専門の施設でレントゲン写真を撮ってもらい、それを持ってまたホームドクターへ行くというようなことをしているのではないかと思います。なかなかレントゲン写真の実物を手にすることなんて日本ではありませんので、ちょっと不思議な、そしてなんとなく得した気分になりました。このレントゲン写真を手に「白い巨塔」ゴッコをしたくなったのは、言うまでもありません…。

(*2)=なんか、二人とも受けたような書き方をしてしまいましたが、レントゲンと健康診断は申請者であるなおみだけが受けました。

いよいよ申請

さて、あと自分たちで準備するのは、パーミットの申請書と職歴の証明書です。職歴証明書は日本で取得しておいたものがあったので、それでOK。申請書は辞書で単語を調べながらなんとか記入。雇用主からのジョブオファーももらって、いよいよ申請準備が整いました。

とにかく早くパーミットが欲しいということで、金曜日の夕方、受付終了まで1時間ほどしかない時間だったのですが、とりあえず移民局へ行ってみることにしました。

2〜3組の人が並んでいる列の後ろについて待つこと5分。いよいよ私たち(なおみ)の番となりました。なおみが内定をもらった会社で働いている別の人は、その場ですぐにパーミットをもらえたという話を聞いていたので、これでいよいよパーミットゲットか!?と思われたのですが、どうも受付のおねえちゃんは、なんか違うことを言っているようです。

「申請書を封筒に入れて、カウンター横に設置されている箱に入れて、月曜日に来なさい」

みたいなことを言っています。しかも、パスポートも一緒に封筒に入れろとのこと。むむっ!? ポストに入れたらどうなるの…??

(つづく)

ちょっとバイトしました…(^_^;

さて今回は、ちょっとだけ私(つとむ)の話も。

先日、大家のボブから私宛に電話がかかって来て

「仕事があるんだけど、興味あるか?」

みたいなことを言われました。

“いよいよ私もぷーたろー卒業か!?”と期待に胸を膨らませて、何の仕事か聞いてみましたが、電話では何と言っているのかよくわかりません。そこで、こちらからボブのところへ出向いてくわしく聞くことにしました。(出向いて…と言っても、すぐ隣なんですけどね)

で、ボブに直接会ってよくよく話を聞いてみると、彼が新規購入して整備をしているツーリストフラットの壁の塗り替えをするのに、壁紙をはがす作業があり、それを手伝ってほしいとのこと。なるほど。仕事ってお手伝いのことだったのね…(T_T)

続けてボブは「時給NZ$10払うからどうだ?」と言っています。しかし、壁紙はがしの手伝いごときでお金をもらうというのは気が引けます。それに、不法就労(なんて言うほどではないですが)にもなってしまうし…。

「てやんでぃ、こちとら江戸っ子でぃ!金なんていらねぇぜ!」と言いたいところだったのですが、そこまでの英語力はないので「オカネ、ノー、ノー。イリマセンヨ」って感じで話をしたところ、「じゃ、“ビール”でどうだ?」との提案。「そこまで言うなら…」と、内心は非常に喜びながら、ボブの提案を素直に受け入れ、ビールを報酬にバイトすることにしました。

この作業、スクレイパーと呼ばれる鉄でできたヘラをつかって、壁紙といっしょに下地材をいっしょに削りとる作業なのですが、なんてことないだろうと思っていた私が甘かった。けっこう力がいる上、削った下地材が粉となって部屋中をつつみこむ中での作業で、思った以上の過酷な作業だったのです。作業を開始して10分ほどで、何故ボブがわざわざ「お金を払う」あるいは「ビールを渡す」と言ったのかよくわかりました。気心の知れた友達に頼むとしても、せめて食事でもごちそうないと申し訳ない…そんな感じがする、けっこう大変な作業です。そして、おそらく日本にいたら、絶対やることはなかったであろう作業だと思いました。(日本だったら、まず間違いなく業者にまかせるでしょう)

壁と格闘すること約4時間。なんとか作業終了となりました。

しかし、全身粉で真っ白な上、普段使わない筋肉を使ったもので、ロボットのような動きで帰宅するはめとなりました。

下が家に戻ったときの写真です。表情から作業の過酷さをご想像下さい…

作業終了後のトホホ顔のつとむ

その日の夜、ボブが報酬のビールを持ってきてくれました。
330ml缶24本。満足できる報酬でありました。そして、今でもそのビールをありがたくいただいております…(^o^)

と、いったところで今回は終わりです。皆様、素敵なクリスマスをお過ごし下さい。

では、また来週…。

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