ゆく年来る年 in CHCH

2005年最初の報告でした。本文中にもありますが、2005年元旦、つとむは発熱で一日寝たきり…まさにこれぞ「寝正月」状態だったことを思い出します。

今頃言うセリフではありませんが、このページの更新は、今回が今年初めてということで。みなさま、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて、年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか?
今回は年末年始のご報告スペシャルです!(って、スペシャルってほどの内容でもないですけどね)

除夜の鐘はないけれど…

日本の大晦日と言えば、レコ大、紅白、ゆく年くる年。しかし、こうした番組はNZにはありません。それどころか、一年を振り返る…といった番組すら、ほどんどありません。なので“年末”という気分になりません。

それから、年越しと言えば、日本では年越しそばと除夜の鐘。うーん、わびさびの世界(?)だなぁ…。しかぁし!これもNZにはありません。そばは、食べようと思え食べられる(アジア食材の店で見かけたので、あるにはある)のですが、当然のことながら、大晦日に食べるなんて習慣はありません。こいう長年染み付いた習慣って、やらないとちょっと寂しい感じがします。

しかし唯一、除夜の鐘には代わりと呼べなくもないものがあります。それが前回もちらっと書きました「カウントダウンイベント」です。

クライストチャーチでは、大聖堂広場でコンサートが開催され、その中で午前0時のカウントダウンを行うことになっていました。集まったみんなで「5…4…3…」と、大声でカウントダウンするという催しで、とても日本の「わびさび」とはほど遠いものですが、せっかくの年末(?)、何もないよりはましです。それに、一年に一回しかないイベントですから、「これはいかなあかんやろ…」と、なぜか関西弁になりながら、二人で行くことにしたのでした。

年越しライブだ!

このイベント、クライストチャーチ・シティー・カウンシル(市役所です)が主催、スポンサーに「アンソニー・ハーパー・ロイヤーズ」という地元の弁護士事務所がついて行われました。夜の9:00からカウントダウンをはさんで、新年0:30までコンサートが行われます。

前回、クリスマス・キャロルですっかりだまされた私たちは、天気もよかったこともあって、かなり早い午後3時過ぎにシティーまで出ることにしました。今回は何か準備しているのかしら…と、思って行ってみると、大聖堂前の広場で、ちゃんと準備しているじゃないですか!けっこう大掛かりな野外ステージを作成、大きなスピーカーなんかを設置しちゃったりしてます。どうやらクリスマス・キャロルとは気合いの入り方が違うようです。これで一安心です。

さて、しばらくシティーをぶらついて時間をつぶしていたのですが、21:00までにはかなり時間があります。突如として天気がくずれ、小雨が降り始めたこともあり、私たちは一度家に帰って、21:00頃に、またシティーまで来てみることにしました。
そして21:00。一抹の不安を抱えながらシティーに出たのですが、今回はちゃんとやってました…って、あれだけ用意してたんだから…(^o^)

何というバンドなのか知りませんが、カントリー系のバンドが演奏してます。それほど人では多い感じはありませんが、ちゃんと他にも人がいます。私たちもこの状況を見て、少し安心することができました。今回は大丈夫だぞと。

さて、ちゃんとやっているのはいいのですが、誰だか知らないバンドだし、曲も知らないし、おまけにカントリー系なんてあんまり聞かないもんだから、全部同じような曲に聞こえてくるし…。「あれ?この曲さっきやった?」「やったかも…」「まだやるの?」なんてことを話ながら聞いていました。見ている人たちの多くはあまりのってない感じだし…。そして22:20頃、やっと終了。長かった…。

次のバンドは、ロック系のコピーバンドでした。U2の「With or without you」から始まり、Men At Workの「Downunder」やら、The Monkeesの「I'm a beleiver」やらと、けっこう私たちにもおなじみの曲が多かったこともあり、先のカントリーバンドよりは楽しめました。また、この頃になると、お客さんの中にも、そのへんのレストランやバーで一杯ひっかけてきたという感じの人も増えたこともあり、全体的にもちょっと盛り上がってきました。

いよいよカウントダウン!

気がつけばもうすぐ年越し…という時間となりました。

ちなみにこの大聖堂広場、大聖堂のななめ前の建物に時計がついていて、一時間毎に鐘がなるようになっています。集まった人たちの視線も、心なしかこの時計に集まってきているように感じます。舞台では演奏も一休みとなり、司会者らしき人があがってきて、腕時計を見ながら何やら話をしています。大聖堂前の建物の時計で1分前。集まった人々の盛り上がりも、かなりピークとなりつつあります。

「さぁ、みなさん、準備はいいですかぁ?!私の時計に合わせていきましょうねぇ?!」

舞台の司会者が、そんなようなことを言っています。しかし、そうしている間にも、建物の時計は午前0時に刻々と近づいています。

「じゃぁ、10からいきますよ?! 10!…9!…8!…」

そうカウントダウンが始まるやいなや、わき上がる歓声にまぎれて、建物の時計が午前0時の鐘の音をならし始めました。や、やってもうた?

「4!…3!…2!…1!」

しかし、司会者は何事もなかったようにカウントダウンを続けます。

そして…「はっぴーにゅーいやー!」という司会者のの声と同時に、舞台の左正面にあるビルの屋上から花火があがりました。あちらこちらで、叫び超えやら、拍手やらが聞こえています。ちなみにこの花火があがったビル、「アンソニー・ハパー・ロイヤーズ」の持ちビルでした…。さすがスポンサー。

ひとしきり花火があがり、こうして、無事クライストチャーチのカウントダウンが終了しました…ん!?無事?

そう、私たちは確かに、カウントダウンの最中に鳴り響く時計の鐘を聞きました。つまり…本当は、ずれてたんじゃないの…?本当は失敗だったんじゃないの!?しかし、まぁ、このあたりのいい加減なところがNZっぽい感じ。数秒ずれていたところで、テレビで中継されているわけでもないし、そこにいる人たちの中でカウントダウンできれば、問題ないですからね。その場にいた多くの人たちも、まぁいっか…という感じに思っていたのでしょう。きっと。

でも、鐘が響くようなところでやるなら、その鐘に合わせた方がよかったのではないか…と、「几帳面な日本人」の私たちは思ったのでした。

コンサートはまだ続いていましたが、カウントダウンが終わってしまえば、よくわからないバンドの演奏を聞き続ける義理はありません。そこで、私たちはそそくさと帰ることにしました。日本だったら、こんなイベントのときは特別にバスが遅くまで走ったりしそうなものですが、こちらでは、しっかり通常通りにバスは営業終了。なので、てくてくと歩いて家まで帰ることになりました。

正月…は、ないのだ?!

さて、こうして新年を迎えたわけですが、正月早々、私は初熱ならぬ発熱をしてしまいました。どうも、カウントダウンの頃からちょっと風邪気味な感じはあったのですが、遅くまで起きていたのも悪影響を及ぼしたようで、40度近い熱が出てしまいました。おかげで、元日から寝正月…(T_T)。まぁ別に起きていたからと言って、日本の元日のように、毎年恒例のお笑い番組があるとかいうわけでもなく、番組表を見ても、いつもの土曜日とあまり変わらない番組構成なのでいいんですけど。ただ、かみさんには、おかゆを作ってもらったり、野菜スープを作ってもらったりと、迷惑をかけてしまいました。この場を借りて、お詫びとお礼を…。すんません&ありがとうございました。

結局、翌2日までは、ほとんど寝たきり状態でした。とほほ。

ちなみに、日本から持って来た薬を飲んで、あとはひたすら寝て直してしまったのですが、後で考えたら、旅行保険にも入っていたし、こちらで病院に行くとこんな感じだ?みたいな、このページのネタにもなるので、病院に行ってみればよかったかなぁと思いました…(^_^;

一方かみさんは、1月2日、4日、5日と、年明け早々からお仕事となってしまいました。ツアー関係の仕事ということもあり、正月なんて関係ありません。2日はカイコウラのホエールウォッチング、4日は山岳列車トランツアルパインの旅、5日は空港へのお見送り…と、あちらことらと動き回っていました。いやはや、まったく、お疲れさまでした。

こうして、私たちの正月は、まったく正月らしさもなにもないまま終わったのでした。

しかしまぁ、来年またクライストチャーチで新年を迎えられたとしても、特に日本の正月のようなことはないと思いますので、きっと今後はこんな感じの年末年始になるんでしょうけど…。(熱と仕事はできれば勘弁してもらいたいですけどね)

今回は、以上で終わりです。

日本では明日は祝日(成人の日)ですね。

この休みに正月ぼけを抜いて、火曜日からまたがんばって行きましょう…って、ぷーたろーの私に言われたくないか…

では、また来週…。

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