これがIELTSだ!(前編)

皆様、いかがお過ごしでしょうか?

先週あたり、東京では桜が見頃だったようで、お花見に行かれたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

クライストチャーチは、日に日に陽が短くなって来ており、夜の冷え込みが厳しくなっています。ついにストーブを付けるようになりました…(^_^;

友人来る!

先週、別名“ビッグ・ブルー”と呼ばれる、某インターナショナルなビジネス向けのマシンを作っていたという会社の、アジア・パシフィック地区の方々を対象としたコンベンションが、なんとこのクライストチャーチで開催され、シティーにはその会社の方々と思われる日本人の方がたくさん闊歩しておられました。実は、私の友人がこのコンベンションでクライストチャーチに来るということで、夕食をご一緒させていただきました。

実は、ニュージーランドに来てから、ちゃんとしたお店で外食をするのはこのときが初めてで、ガイドブックで調べて、アートセンターというところにある「アニーズ」というお店に行きました。いやぁ、料理もワインもおいしかったっす。Yさん、Kさん、その節はありがとうございました。非常に楽しい食事ができました。

ちなみに、最近あまり飲んでいなかった私は、このときワインを飲み過ぎて、翌日ちょっと気持ちが悪かったっす…(^_^;;;

IELTSに挑戦

さて、先週の終わりに書きましたが、先週の土曜日、IELTSという英語の試験を受けてきました。IELTSについては、こちらに簡単な解説がありますので、よろしければ参照して下さい。

現在のニュージーランドの移民法では、IELTSジェネラル・トレーニングで、スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングの4つのモジュールの平均点が6.5点以上(各モジュールとも、満点は9点)ないと申請できなくなっています。

では、実際どのような感じだったのか、レポートさせていただきます。


09/04/2005 (Sat)   6.00 am

かみさんが、急遽日本語ガイドの仕事に出ることになり、出発の準備をしているときに目を覚ます。雨音が聞こえる。昨夜から引き続いて雨となってしまったようだ。あまり天気が良い日に試験に行くというのも嫌なものだが、雨の日に、しかも試験に出かけるというのは、もっと嫌な気分だ。

いつもなら、家を出るときにお見送りをするのだが、今日は試験ということで、もう少し寝かせてもらうことにする。


8.00 am

6時に目を覚ましてから、うとうとと寝ていたのだが、いいかげん寝ているのもどうかと思い、起きることにする。かみさんはすでに仕事に出かけていた。外はやはり雨。ちょっとへこむ。

とりあえずコーヒーを飲み、タバコを一服。これから試験だと思うと緊張する。試験は11.40amから。家から会場までは、バスを利用すればおよそ30分くらい、歩いて1時間半まではかからないだろうという距離。晴れていれば歩いていけるのだが、あいにくの雨。時間のあてにならないバスに乗っていかなければならない。

「いつものようにバスが来なかったら…」

そんなことを考えると、さらに緊張する。


9.00 am

朝食としてバナナを食べる。バナナにしたのは、効率よくエネルギーになりそうという気がしたから。なんたって、トライアスロンの選手も食べるくらいだから、いいのだろう。ま、私の場合、これから泳いだり、走ったりするわけではないのだが。

テレビをつけてみると、子供向け番組をやっている。ぼーっと見るが、試験のことを考えると落ち着かない。しかたなく、またもやタバコを一服。対策講座を受講していたときに、先生のマットに言われたことを思い出す。

すぴーきんぐハ、事前ニ、準備シナイコト。準備シテ喋ッテモ、試験官ハ、準備シテキタコト、絶対ワカルカラネ。

そんなこと言われてもね…。やはり試験だと思うと、準備のひとつもしたくなるのが人情ってもんでしょう。

とりあえず、雨の中、タバコを吸いながら、想定問答をぶつぶつとつぶやいていた私だった。

<補足>
スピーキングのテストは約15分間。試験官と受験者の一対一で行われます。
通常、最初に5分程度、受験者の個人的なこと(出身地や仕事の内容、趣味の話など)が聞かれます。
次に、テーマが渡され、そのテーマについて1分程度、受験者がスピーチをします。その後、そのスピーチの内容についての質疑応答があります。さらにその後、テーマに関した内容で、さらに一般化された質疑応答がなされます。
ここで、私が想定問答として考えていたのは、出身地(東京・王子)の話、仕事の話、ラグビーの話などです。


9.30 am

出かける準備をする。

受験に関するお知らせ、パスポート、鉛筆、消しゴム、鉛筆削りなどをカバンに入れる。参考資料も持っていこうかと考えたが、あまり持って行っても見る時間もなかろうということで、最小限の荷物にする。

出かけるために着替えようと思ったとき、またもやマットに言われたことを思い出す。

実際ノ試験ノ時ハ、くるせいだーずノじゃーじトカ、あっぷるノTしゃつトカヲ、着テイッタ方ガイイヨ。試験官モ人間ダカラ、必ズ目ニ入ルシ、ソウナッタラ、らぐびートカ、こんぴゅーたニ関シテノ質問ヲサレル可能性ガ高クナルカラネ

クルセイダーズというのは、ここクライストチャーチをフランチャイズとするラグビーチーム。ラグビーの話や、アップル(コンピュータ)の話なら、私もいろいろ話せるだろうと考えた、マットからのアドバイス。

ここは、素直にマットの話に従って、クルセイダーズのジャージを着ていくことにする。ラグビーの話が出ますように…(-人-)


9.45 am

かなり早めではあったが、もうがまんできなくなって家を出ることにする。

バスの時間は、毎時10分、40分あたり。10分前後に来るバスに乗れば、10.40 amくらいまでには会場に到着できるはず。これなら余裕だろう。

雨は小降りにはなったが、まだ降り続いていた。また憂鬱になる。


9.50 am

バス停に着くと、どうやら40分頃にこのバス停に来るはずのバスが遅れて到着したようだ。せっかく来たバスなので、早いのは承知で乗り込む。かなり早く着くことになりそうだ。


10.10 am

会場となっているChristchurch Polytechnic Institute of Technology(通称ポリテク。以降CPIT)に到着。とりあえず、試験の申し込みを行った窓口へ行ってみようと中に入る。

建物に入ると「IELTS EXAM →」という張り紙。このくらいの準備は、やはりしているのだなぁと感心する。

申し込みを行った窓口付近には、何名かの受験生と思われる人たちがいる。全員、東洋人…。とりあえず、私もそこでしばらく待ってみることにする。

ほどなく、バイトの学生風のお兄ちゃんが登場、受験に関するお知らせのチェックを始めた。私もまだ時間が早いのは承知で見せると、

マダマダ先ダネ…。11.20 amクライニ、マタココニ来テ

と言われてしまう。やっぱりね。

仕方なく、外でタバコを一服。散歩に行くことにした。

<補足>
けっこう送られて来たお知らせがいいかげんというか、スピーキングは11.40 amからと書いてあるのに、試験の注意のところには「12.15pmまでに受付をすますように」と書いてあるのです。なので、早めに行ってどうすればいいのか聞いてみようと思ったのです。しかし、いかんせん早すぎました。
ちなみに、この日のスピーキングの試験は、ちょうど私が行った時間くらいからスタートして、昼前まで6名くらいずつの単位で行われていました。


11.20 am

タバコを吸ったり、ちかくをぐるりと散歩したりして時間をつぶして、再びCPITに戻ってくる。

散歩の間もだいぶ緊張していたのだが、途中、大きな模型屋を見つけ、そこで売られているタミヤやハセガワのプラモデルを見たときには、若干緊張がほぐれた。どうでもいいことだが、ここで売られているプラモデル、すごく高い。日本の倍くらいの値段だろうか。ニュージーランドでプラモデルというのは、金持ちの趣味なのかもしれない。

再び窓口付近まで行くと、やはり何名かの受験生らしき人たちがたむろしている。一時間ほど前にあった、あのお兄ちゃんの姿は見えない。しかたなく、近くにある椅子に腰をかけ、お兄ちゃんの登場を待つことにする。

しばらく待っていると、学生風の西洋人のお兄ちゃん(と言っても、私が待っているバイトの兄ちゃんとは別人)が現れ、何やら私に話しかけてきた。どうやら、試験はここか?ってな感じのことを聞いてきたのだが、よく聞き取れない。正直、このときにちょっとへこむ。このお兄ちゃん、私なんかから見ると、あきらかに流暢に英語をしゃべっている。あんた、試験受ける必要あるんかい?と、聞きたくなってしまう。


11.35 am

バイトの兄ちゃん登場。

私を含めて、11.40 amからスピーキングの試験の予定となっている者が集められる。全部で6名。オール東洋人。

まずは、受験のお知らせのチェックがされ、パスポート以外の手荷物は置いていくように指示される。私もパスポートと受験のお知らせ、そして日本を出るときに後輩のAくんからもらったお守り以外の手荷物をお兄ちゃん渡して、引換券をもらった。ちょうど、ホテルのクロークのような感じである。

全員の手荷物預かりが終わったところで、そのお兄ちゃんを先頭に、スピーキング試験の会場への移動となった。

窓口から歩くこと2分くらい。窓口のある建家とは別の建家の3階に連れていかれる。階段の踊り場付近に椅子が6つ並べられており、どうやらここで試験開始まで待つようだ。ここまで連れて来てくれたバイトのお兄ちゃんは、『ぐっど・らっく』と、決まり文句を残して去っていった。いよいよ開始ということで、緊張感が高まる。

ほどなくして、教室のある方から、数名の試験官らしき人たちが出て来て、名前を呼び始める。
いっしょに踊り場の椅子に座っていた何人かが『いえす!』なんて答えて、彼らについて行く。どうやら、担当の試験官が迎えにきて、それぞれ別の部屋で、一斉に試験をやるようだ。

気がつくと、待っているのは私一人…。高まる緊張感。

そして、やや大柄のちょっとソバージュがかった金髪のおばちゃんが登場。『みすたータカハシ?』と、私の名前を呼び上げた。『い、いえす』と答え、立ち上がる。そして、踊り場から実際の試験会場となっている教室まで歩きながら、少し会話をした。

(以降、面倒なのですべて通常の日本語表記で記載しますが、当然、実際の会話は英語でした)
試験官『気分はいかが?
私『悪くないんですけど…すごく緊張してますぅ…
試験官『そんなに緊張しなくても大丈夫よ。どこから来たの?
私『日本です
試験官『そう。あら、あなたクルセイダーズのファン?
私『そうです!(おぉ、マット!話が出たよ…(^_^)
試験官『はい。じゃ、この教室に入って…

こうして、試験が開始されることになったのでした。

(つづく…)

と、いうわけで、今回はこれにて終了です。

えっ!?「これがIELTSだ」ってタイトルなのに、試験をやってないだろうって?

いや、まぁそうなんですけど、試験を受ける前の緊張感というか、そういったあたりから書いた方がいいかなぁと思ているうちに、かなり長くなってしまったもので…。

しかし、大丈夫です。次回の後編では、ばっちり試験の話が出て来ます。ただ、まだ書いていませんが、ひょっとしたら、今回より短いかもしれません…(^_^;;;

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