ニュージーランド・クライストチャーチでの生活の様子をお届けしております…
No.76 150周年と新硬貨
皆様、いかがお過ごしでしょうか？つとむです。
8月です。関東の梅雨もどうやらあけたようで、日本は本格的に“夏”になった感じではないでしょうか。一方、こちらクライストチャーチですが、7月下旬は比較的天気も良く、過ごしやすい日が続いていましたが、ここ数日は天気もあまりよくなく、しばらくは寒い日が続きそうな（天気）予報となっています。
さて、先週は日本でのお話を簡単にさせていただいたのですが、実は先週はちょっと大きなイベントがあったことが発覚しました。今回はそれについてのお話からさせていただきたいと思います。
ラグビーな週末
7月29日土曜日。この日は仕事もなく、少しゆっくりめに起床。昨夜はニュージーランド国内のチームによるラグビー、エアー・ニュージーランド・カップ（以降ANZC）の開幕戦、ホークス・ベイ対カンタベリーの試合をシティーのスポーツバーに観戦に行っていたのです。スポーツバーで飲み過ぎたということはないのですが、まぁ週末っぽく寝坊してもいいかな、と。
いつものシリアルと果物の朝食を食べてテレビガイドをチェックすると、15:30からANZCのマナワツ対オークランドの放送、そして23:05からは、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカの代表によるラグビー、トライネーションズのオーストラリア対ニュージーランドの放送がありました。ラグビーに興味のない人には「だから？」って感じでしょうが、ラグビーファンとしては、やはりいろいろな試合が見られるのはうれしいものです。午前中は掃除だの選択だのをして、15:00を過ぎた頃からはビールを片手にテレビでラグビー観戦。そして晩ご飯もそこそこに23:00から、またビール片手にラグビー観戦…。まさにラグビー漬けな土曜日を過ごしていたのでした。
そう。この日、あるイベントが行われていたことなど、まったく知らなかったのです…。
150周年！！
その“あるイベント”のことを知ったのは、7月31日月曜日のことでした。
「nzdaisuki.com」というサイトでニュースを見ていたところ、こんな文字が目に入りました。
へぇ…そうなんだぁ…という感じで、そのニュースをクリックしてみると…
ビクトリア女王が1856年、7月31日に勅許状にサインし、英国国教会の拠点としてクライストチャーチ市が誕生した。
生誕150周年のパーティーは土曜日に、Cathedral Squareで行われ、長さ150m、重さ2.6トンものキャロットケーキが登場し、参加者に切り分けて配られた。
な、なんだってぇ〜。生誕150周年のパーティーだってぇ〜！！！！し、知らなかった…。
パーティには、さまざまな文化、信仰を持つ人が集まり、同市の名所などには、同市の地域を象徴する色の赤と黒で装飾され、街灯や木からは同色のリボンが吊るされた。
え、えぇ〜。そんなふうになってたの？知らなかった…。そう言えば、そんなに出歩いてなかったし…。せめてそれに気付いていれば…パーティーについての情報もわかったかもしれなかったのに…。
いえね。別にキャロットケーキが食べたかったというわけじゃないんです。こんな、このページのネタとして“はずしてはならない”ようなイベントをまったく知らなかったのが悔しいんですよ…。あぁ、ビール飲んでラグビー見ている場合じゃなかったんだ…あぁ、キャロットケーキ（そんなに食べたかったわけじゃないんですよ、本当に。でも、ちょっとは食べたかったですけどね）…。
どう考えても、来年“151周年パーティー”が執り行われるとは思えませんが、なんとか“160周年”くらいはやってもらいたいですね。それなら、なんとか参加できるかも…。“200周年”は…クライストチャーチ云々ではなく、この世にいない可能性が高いですから…(^^;
硬貨が変わりました
と、私が“ビールとラグビーの週末”を（ちょっとだけ）後悔していたこの日、ニュージーランドでは39年振りのイベントがありました。と、言っても、なんちゃらの39周年とかいうようなものではありません。（39周年はやらないですわね、普通）それは「新硬貨の発行」であります。
ニュージーランドには、5c（セント）、10c、20c、50c、$1、$2と、6種類の硬貨があったのですが、このうち10c、20c、50cの硬貨が新しくなり、5c硬貨は廃止されてしまいました。（$1と$2は変更なし）“廃止”と言っても10月いっぱいまではいちおう使えることになっていますし、銀行で新しい硬貨に両替してもらうこともできるのですが、これからは公式には5c硬貨はなし！ということになってしまいました。日本で言えば5円硬貨廃止って感じでしょうか。ちなみに1c硬貨はすでに廃止されているので、硬貨で払えるのは、日本で言えば10円から、となってしまったようなものです。
「ということは、モノの値段も10c単位になってしまうのか？」というと、これはそうなっていないんですね…。と、いうのは、このサイトでも何度が紹介させていただいたと思いますが、ニュージーランドではEFTPOSという、日本で言うところのデビッドカードのような、銀行口座から直接引き落としの仕組みが発達しており、この場合は（1c硬貨がない今でも）1c単位での支払いをしているんです。（現金の場合は、5c単位でまるめられるんですけど）そんなわけで、少なくとも今のところは特にモノの値段は今まで通りの“1c単位”の表示がされています。まだ5cも使えますしね。
と、ちょっと話がそれましたが、新しくなった方の硬貨ですが、どう新しくなったかと言うと、すべて小さく、軽くなったんです。私もつい最近、新しい硬貨を手に入れたので、前の硬貨との比較写真を撮ろうとしたのですが、残念ながら旧50c硬貨が手元にありませんでした。ですので、どんな風に変わったか知りたい方は、こちらのニュージーランド準備銀行の新硬貨についてのページをご覧下さい。トップページにある写真で、サイズが小さくなったのがおわかりいただけるかと思います。
ちなみに、聞くところによると、今までのニュージーランドの硬貨は世界で一番重かったそうな。それを軽く、小さくすることで、持ち運びの利便性があがるだけでなく、政府としては製造コストが下がるという利点もあるらしいです。ただ、実物を見ると、なんとなく“ちゃっち〜”と思ってしまいます。慣れの問題なんでしょうけど。それから、旧硬貨はどうするかというと、なにやら韓国で溶かして地金にするとか。なんで韓国でなのかわからない（そこまでは調べてない）のですが、そうらしいです。
ニュージーランドに旅行に来られて、使い切れなかった硬貨をお持ちの皆様、是非10月いっぱいまでにニュージーランドに来て、ぱ〜っと使ってしまいましょう！
北海道のなおみより
さて、せっかくですので、最後に北海道は札幌の実家にいるなおみから近況報告をしていただきましょう。札幌のなおみさ〜ん？
はいは〜い。札幌のなおみで〜す。夏の北海道、涼しくて過ごしやすい…はずなんですけど、これも地球温暖化の影響なのか、すごく暑いです。最高気温が32度まで上がったりして…おかしい！絶対おかしい！！ とりあえず、あまりの暑さに散歩に行くのをとりやめて、高校野球を見ることにしました…(^o^) ではまた…
えっ？なおみさん？それだけ？なんかおもろい話とかないの？もしもし？もしも〜し…
と、いうことで、今週はこんな感じで終了です。
生活に慣れてくると、周りに対するアンテナがちょっと鈍ってきてしまうような気がします。それはそれで仕方のないことなのかもしれませんが、実際にはまだまだクライストチャーチという街で知らないところ、知らないことはたくさんあるはずなんですよね。何年かぶりの“一人暮らし”状態になっていることもあって、どうも身の回りのことをするのでばたばたしてしまっているところもあるのですが、できるだけフレッシュな気持ちを残しつつ、このサイトも更新を続けたいなどと考えてしまった今週でありました。
それではまた来週…。
