No.99 電話が使えんわ

約一週間。つとむでございます。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

季節的にはそろそろ夏の終わりになっておかしくないはずのクライストチャーチ、しかしここに来て、俄然、夏のような天気になってきました。

いよいよ99回目を迎えたこのチャーチ便りですが、特に99回ということは意識せず、また夏とも関係ない“電話ネタ”でお送りしたいと思います。

英語で電話

さて、私たちのクライストチャーチでの生活も三年目に突入、このサイトをご覧になられている方の中には、私たちは英語が得意、あるいはバリバリしゃべれると思っている方がいらっしゃるかもしれません。しかし、自慢するわけじゃありませんが、そんなことはありません（キッパリ）。

やはり、家では私となおみのふたり。あえて英語で話す必要もありません。また、現地の観光ガイドの仕事も、基本的には日本人のお客様に日本語でガイドをするので、あまり英語を使う必要がありません。そんなわけで、正直な話、あまり英語は上達していないように思います。

そうは言っても、なんとか生活はしているわけで、それなりになんとかなっています。なってはいますが、なんといっても嫌いなのが“英語での電話”です。面と向かっての話の場合、相手の表情などを見ながら話したり聞いたりできるので、まだわかりやすいのですが、電話だとそういった“付帯情報”がなくなってしまうので、やはりわかりづらい場合が多くなります。また、またこちらの人、けっこう早口なんですよね。なので、よけいにわかりづらい場合が多いのです。そんなわけで、二人とも“英語で電話”は嫌いだったりします。

電話が使えん！

今のご時世、電話以外にも電子メールで連絡や問い合わせができたりするので、メールが使える場合は、メールを利用したりして、極力電話で話をすることがないようにしています。しかし、先日どうしても電話で問い合わせする必要ができてしまったのです。

それは“電話が使えなくなった”からです。なんだか電話が使えないことを電話で連絡するってどういうこと？という感じですが、こういうことです。

先日、ちょっと連絡するところがあってなおみが受話器を持ち上げたところ、なんだか“がさがさ”と変な音がして電話が使えないというのです。今、我が家の電話線には電話機の他に、ADSLのルーターがささっているので、こいつが悪いのか？ということで、電話機やらルーターやらの抜き差しを行ってみたところ、なんと今度はまったく音がしなくなってしまいました。ネットの方は？と思ってみてみましたが、全くつながりません。携帯電話を使って家の電話に電話してみたところ、話し中の音が聞こえてきます。

実は以前も家の電話おかしくなったことがあったのですが、翌日あたりに電話工事業者らしきひとが家の前の電柱で作業をし、その後普通に戻ったことがありました。なので、ちょっと様子を見たら戻るかなぁと思ったのですが、仕事の連絡もあることから、ほっておくのもまずいだろうということになったのです。ネットが使えれば、電子メールを利用して問い合わせをするところですが、残念ながら使えません。そこで意を決して、携帯電話を使って電話会社（Telecom）に連絡してみることにしたのでした。

まず問い合わせ用の番号に電話すると、問い合わせたいことを言ってください、みたいな自動音声が流れてきます。これを機会が判断して、適切な窓口につなぐというサービスらしいのですが…（以下、本当は英語でのやり取りですが、日本語で表記します）

つとむ「えっと…家ノ 電話ガ 使エマセン…」

Telecom「国際電話ノ料金ノツイテデショウカ？正シケレバ、1ヲ押シテクダサイ」

つとむ「（ち、ちがうつーの…違うときはどうするの？）」

Telecom「…モウ一度、問イ合ワセ内容ヲオ話下サイ…」

つとむ「（ま、またですか…(T_T）」

と、いきなり出ばなをくじかれてしまいました。

しかしながら、その後、結局は番号選択式のメニューから、トラブル窓口への接続に成功。いよいよ本番です。

つとむ「えっと…家ノ電話ガ使エマセン、発信音ガシマセン」

Telecom「アナタノ名前ハ？ツトム？OK。電話機ノこーどヲ抜キ差シシマシタ？電話以外ノモノガ繋ガッテマセンカ？るーたー？ソレモ抜キ差シシテミマシタカ？電話ハ壊レテマセンカ？」

と、このあたりはなんとか相手の言っていることにもついていくことができ、いずれも回答していたのですが…

Telecom「デハ、コチラデ回線ノてすとヲシテミマスノデ、シバラクオ待チ下サイ……異常ナイデスネ。ナノデ、sdふぁwせrdtfyぐhじおklp；＠」

と、だんだんと言うことがちゃんと聞き取れなくなってきました。まさに“鼻から牛乳”状態です。

つとむ「そ、そーりぃ？モウ少シ、ユックリ話シテクレマセンカ？」

Telecom「デスカラ、コチラハ異常ナイノデ、せdrftyぐぅいじょklp；＠：dfghj」

わ、わからん…。ゆっくりと頼んだ直後はそれなりにゆっくり発音してくれるのですが、すぐにノーマルスピードに戻ってしまいます。返答に詰まるわたし。すると、Telecomの担当者もいらいらしてきたのか、こう言い放ったのでした。

Telecom「デ、ツトムサン、アナタハ私タチニ、ドウシテ欲シイノデスカ？」

電話が使えるようにしてほしいんじゃい、ぼけぇ〜！

………などと言えるわけもなく、なんとかこう言うのが精一杯でした。

つとむ「…技術者ヲ、家ニ、寄越シテクラハイ…」

結局は仕事の関係で、5日後に技術者に来てもらうように頼み、電話を切ったのでした。

ところがどっこい…

まぁ家の電話は使えないものの、携帯電話があるからなんとかなるか…などと思っていたところ、その日の夜に、あっさりと電話、直ってしまいました。普通にかけられるし、かかってきた電話にも出られるようになりました。一方、インターネットへの接続はうまくいきません。どうやら、ネット関係での不具合の影響で電話も使えなくなっていたようです。

こうなってしまえば技術者に来てもらう必要はありません。ということで、今度は断りの電話を入れなければならなくなりました。うぅ…また電話するのかぁ…と憂鬱になっていたところ、翌日にはネットも復活、Telecomのサイトを確認すると、電子メールによる問い合わせ窓口があるじゃないですか！と、いうことで、技術者派遣のお断りのメールを打っておくことにしました。

これで一件落着…と、思っていたのですが、このお断りメールに対する返事がまったく来ないのです。サイトには「メールで送られた質問には、24時間以内に回答するように努力します」みたいなことが書かれているのに…って、「努力します」だから、必ず来る訳じゃないってこと？

結局、最初に派遣を依頼した前日まで、メールの返事を待っていたものの、まったく返事が来る様子がなかったので、しかたなく電話を入れることにしました。

つとむ「えっと……先週電話シタ、ツトムトイイマスガ、電話、理由ハワカラナイケド、使エルヨウニンッタノデ、技術者、来ナクテイイデス」

Telecom-1「ハイ？今、担当ニ変ワルノデ、シバラクオ待チ下サイ…」

Telecom-2「ハイ。めいあいへるぷゆー？」

つとむ「（なんだよ、また言うのかよ…）えっと……先週電話シタ、ツトムトイイマスガ、電話、理由ハワカラナイケド、使エルヨウニンッタノデ、技術者、来ナクテイイデス」

Telecom-2「技術者、きゃんせるナノネ？OK。きゃんせるシテオクワ。さんきゅ〜」（ガチャ。ツー、ツー、ツー）

と、いうわけで、今回は言いたいこと言うだけだったこともあり、あっさり任務完了することができました。

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と、まぁ、クライストチャーチでの暮らしも三年目に入ったものの、相変わらずこんな感じで暮らしております…

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と、こんな感じで今週は終了です。

実は“電話ネタ”をもうひとつ書こうと思っていたのですが、この話が長くなってしまったので、今回書けなかったネタはまた別の機会にお知らせしたいと思います。なので、今回はなおみの出番もなくなってしまいました。なおみファンの皆様、次回までお待ち下さい…(^^;

日本は暖冬だったこともあって、早くも花粉症の季節が始まってしまったようですね。つらい毎日をお過ごしの方もいらっしゃるかと思います。なにかすればぱっと治るというものでもありませんので、大変だと思いますが、なんとか症状が軽くすむよう、ニュージーランドからお祈りしたいと思います。

と、いうことで、次回はいよいよ100回目となりますが、今のところ100回記念でなにかするか、考えておりません。が、気が向いたらなんかするかもしれませんので、お楽しみに…(^^;

では次回まで、さようなら…